トーナメントに出ていた頃。
1000人近い参加者の中、どこもボートだらけだった。


パターンとか、活性云々とか別の話。
釣りができるところでやるしかないような状況だった。


終了間際まで、ノーフィッシュ。
帰着時間も迫り、もう時間はわずかしかなかった。


帰着場所に向かってボートをゆっくり走らせていたとき、
ワンドの入り口に、3m四方のウィードモスを見つけた。


あと、10分だけ。
そう思って、キャストするとキロフィッシュが釣れた。


もう少し、粘ってみたい気持ちもあったが、
時間切れとなってしまった。


スタート地点のすぐ近く。
ラウンチングするボートの走行ルート付近。


スタートが終了してしまえば、誰もいない。
確かに盲点だった。


有名スポットの船団に比べ、
そこには、誰一人としていなかったのだ。


そのときのことは、この話に重ねてを思い出す。


ダイヤモンドの発掘で一財産を築けた頃の話。
ある男も、それを夢見ていたという。


その男は、自分の所有していた牧場を手放して、
ダイヤモンドを探す旅に出た。


行けど探せど、ダイヤモンドは見つからず、
とうとう旅先で、のたれ死ぬように死んだという。


その男から牧場を買い取った牧場主が、
ある日敷地内の小川で光る石を見つけた。


その石は、世界最大級のダイヤで、
そこは、世界でも有数の採掘場になったという。


人は、何かを捜し求めるとき、
それが、自分の知らないところにあるのではと思い込む。


実際には、そうかもしれない。
しかし、まず自分の足元から探してみることだ。


そこには、金脈が眠っているかもしれないのだから。